家計の黒字が月4万3000円になり、いよいよ「投資」スタート
時間はかかりましたが、こうして支出全体にメリハリがついてきたことで、ほとんど貯金ができなかった状態の家計は、一気に4万3000円もの余剰金が出せるまでになりました。
そのため、ステップ2に移行しました。
毎月の余剰金の一部で積立投資に取り組む計画を実践するのです。ただ、投資といっても、まずはローリスクなものからスタートです。例えば、節税や家計状況を踏まえて「iDeCo」でもよいですし、「つみたてNISA」でも構いません。両方やっても構いません。
当初は「貯金」を軸にしながら余剰金の一部を投資する考えですが、将来的には毎月の余剰金の多くを「iDeCo」「つみたてNISA」以外の投資にも回したいとBさんは考えています。
Bさんにとって、コロナ禍において「老後・将来に備えた投資」は急務な作業だったわけです。同じように考える人は少なくないでしょう。しかし、Bさんが投資のスタート地点に立つことができたのは、支出の費目の優先順位を整理できたから。この手順が重要です。
今、お金に関する情報はたくさんあふれています。知識を詰め込んでつい頭でっかちになってしまいがちです、それを生かせるかどうかはあなた次第です。そのためにも、お金の使い方、貯め方について、「自分の軸」で行動していたいものです。
「自分がどうなりたいか、どう生きたいのか」。それがしっかりわかると、お金をかけるべきところ、かけなくてもいいところも見えてきます。まずは「今」を大切にしながら、将来に備えるお金の使い方をすることがベストなのです。
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