「コロナで給料が減るかもしれない」と考えて、家計相談に訪れる人が増えている。都内在住の会社員Bさん(44・独身)もそのひとり。これまで手取り約31万円の月収を使い果たして、貯金ができずにいたが、「もっとお金を貯めたい」と焦っている。相談受けたファイナンシャルプランナーの横山光昭さんのアドバイスとは――。
44歳、気ままな独身貴族がコロナで「給料が減るかもしれない」
「コロナ禍にお金を上手に貯めるには、何から始めたらよいでしょうか」
緊急事態宣言中の5月半ば、都内在住の会社員Bさん(44・独身)から家計相談がありました。ソーシャルディスタンスを保ちながら対応しました。
今後、コロナが収束に向かったとしても、第2波、第3波の可能性が指摘されており、会社の業務はテレワーク中心。そのため通勤時間がなくなり、自分の時間が増える。それを使ってお金まわりのことをしっかり整えておきたいと考えたそうです。
必死の形相でBさんはこう話します。
「今のような状況になって改めて、貯金があることはとても大事なことだと痛感しました。昨年には『老後2000万円問題』が話題になりましたし、これからコロナで給料が減るかもしれない。会社の業績も今後どうなるかまったく見通せません。だから、できるだけお金管理をしっかりして、とにかく貯めていかなきゃと思って……」