長女は音楽大学へ進学しました。大学から大変高い評価を受け、首席の成績を保ったまま4年間の音楽大学生活を終えました。Y君夫婦はカラオケくらいはやるようですが、音楽の才能はとくにないといいます。長女の音楽の遺伝子はいったいどこから来たのでしょうか? まったく不思議としかいいようがありません。

子どもの才能を、最初から決めつけないで

そして次女です。次女は小学生のころから、自然とタブレットで絵を描きはじめ、その後はパソコンで絵を描いています。もう7年以上にわたって毎日1~2枚のイラストを描いており、将来はイラストレーターか漫画家になりたいそうです。

次女の絵の遺伝子はどこから来たのでしょうか? Y君夫婦にはまったく絵心はありません。つまりY君の家系は「トンビが鷹を生んだ」といえるでしょう。しかし、こうした家庭はどこにだってあります。親がとくに秀でているわけでも関心があるわけでもない分野で、子どもが思わぬ才能を発揮することはよくある話です。

ですから、人の才能は、最初から遺伝子で決まっているなんて決めつけないでください。「うりの蔓に茄子がなる」かもしれません。

子どもにチャンスを与え、何か才能の芽を見つけたら、目一杯応援してください。そういう育児は楽しいですよ。将来、プロになれなくたっていいじゃないですか。自分の子が、音楽に絵画に目を輝かせている姿を見るのは幸せですよ。あなたのお子さんの『茄子』を見つけてみてくださいね。

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