ブランドを使ってウェブ展開をしていきたい
編集長として駆け抜けた日々をHIROが述懐する。
「かつて7万部を誇っていた部数も、近年では2万部程度となり、年々微減となっていました。広告収入も最盛期の3分の1ぐらいに落ち込んでいました。だけどクオリティは下げたくない。この雑誌を愛してくださる固定読者の方に『バディ』を届けていきたい。その思いは強くありました。それでも、編集部と会社の意向の相違もあって、残念ながら休刊することとなりました。これからは『バディ』らしいウェブ展開をしていきたいと思っています。やっぱり、『バディ』に対してはすごい思い入れがあるから……」
栃木県で過ごした青年時代には一読者として、上京してからは主要モデルとして、そして学校を卒業してからはスタッフとして、HIROは『バディ』に関わり続けた。
ひとまず、「雑誌」という形態での『バディ』には終止符が打たれた。しかし、25年かけて培ってきた『バディ』というブランドにはいまだ力がある。これからは新しいかたちで、そのパワーを活用していくことが求められている。