仕事に対する情熱や姿勢に共感
「自分と仕事観が合う人がいいんです。ただ、自分の膨大な仕事量を伝えると、大体の男性は『家庭をつくる気があるのか?』と思うみたいで、目をひんむいたり、黙り込んだりしてしまうんですよね……。学歴は気にしてないんです。1度お会いした高卒の経営者は、仕事に対する情熱や姿勢に共感できることが多くて、波長が合いましたから」
結婚相手を選ぶ際、判断基準のひとつとなる「学歴」。「相手の学歴は気にしない」という声も聞こえるが、心の奥底ではどれぐらいの学歴であれば結婚していいと考えているのか。編集部では、1017人の独身男女に対し、インターネットを通じて「結婚と学歴」に関するアンケート調査を行った。
男性が理想とする最終学歴でもっとも多かった回答は、「大卒であれば、学校名にはこだわらない(以下・大卒)」(36.8%)だ。これが妥協できる最終学歴になると「高校」(39%)が一番多く、中学校、専門学校、短大を加えた「非・大卒」の合計は66.5%と全体の3分の2を占める(図1-1)。
女性も理想の最終学歴ナンバーワンは同様に「大卒」(43%)、妥協できる最終学歴も「大卒」(30.8%)がトップで、「非・大卒」の合計も44.6%ある(図1-2)。結果を見るかぎり、大学さえ出ていればある程度受け入れる層が存在し、婚活市場で困ることはないように見える。セレブ・高学歴者に特化した結婚相談所「アニバーサリーパートナー青山」代表の真央侑奈氏は、一般的な婚活市場について、「学歴にこだわらない女性は多い」と語る。
「自分が高学歴でないかぎり、『この学歴だったら会わない』とNGを出すことはほぼないですね。日東駒専クラスでも、『高年収』『外見がイケメン』などの強い魅力がひとつでもあれば、特別苦戦することはないと思います」
しかし、婚活は競争の世界だ。他人と比較したとき、学歴が評価の軸になることもある。
「同じレベルの外見や年収で、学歴に差がある2人がいれば、女性は高学歴の男性を選ぶ傾向があります。また、営業職で結果を出して年収1000万円の日東駒専クラスの男性と、それよりも年収の低い官僚や研究職に就いている東大の男性なら、おそらく後者を選ぶ女性のほうが多いのでは。高学歴を感じさせる仕事内容や稼ぎ方に、女性はつい尊敬の念を感じやすいんです」(真央氏)
今回の調査で改めて見えてきたのは、高学歴志向だった。「結婚相手が自分より低学歴・低偏差値でもよい」と答えた女性は50%。理想の最終学歴としてあがった「MARCHクラス」「国立・早慶クラス」を合計すると、25.9%。実に4人に1人の女性が、MARCHクラス以上の男性との結婚を夢見ていることになる。現実の婚活市場を見ても、高学歴男性の需要は高い。