「吉ゾウくん」が金運アップを強力にサポート

私が住職を務める長福寿寺は、1200年ほど前に桓武天皇の勅願により創建されたお寺です。

今井長秀『日本一の開運寺住職が教える金運財布の作り方』(KADOKAWA)

つまり長福寿寺は、京都の清水寺、奈良の薬師寺や東大寺、長野の善光寺など、わずか50ほどの「勅願寺(天皇の発願によって建てられた寺)」の1つなのです。

「そんなに由緒あるお寺が、なぜ金運アップを説くのか?」

そう驚く方も少なくありません。しかし、本来の仏さまの教えは、生きている人間を幸せにするためのもの。みんなが楽しくイキイキと生きるために、お金は欠かすことができません。

「金運を高めてお金を稼ぐこと」は、つまり、楽しく生きることです。まさに、仏さまの教えどおりなのです。そんな仏さまの教えを伝え、願いを叶えてくださるのが、長福寿寺でお祀りしている「吉ゾウくん」です。

「吉ゾウくん」のルーツは室町時代にまでさかのぼります。

当時、長福寿寺の17代目住職、豪仙学頭が、人々の幸せを願って一心に祈祷していると、炎の中に1頭の白い象が舞い降りてきました。

仏教では、白い象は「仏さまの分身」であり、悟りを開いた人に降臨するとされています。白い象は「私の足をさすれば、必ず幸せになる、豊かになる。そのことを多くの人に伝えよ」と豪仙学頭に告げます。そこで豪仙学頭は、人々の願いを叶える「吉象」を世に知らしめ、多くの人を幸せに導きました。

その後、幾多の戦乱によって、吉象の存在はいつしか忘れ去られてしまいます。しかし、多くの人たちから、吉象を復活させてほしいと根強い要望があり、ついに2011年に「吉ゾウくん」と名づけて、お祀りすることになったのです。

財布は単なる「お金をしまう場所」ではない

吉ゾウくんは、いわば仏さまの分身です。仏さまの代わりに、幸せになるための教えを説き、人々を導いています。また、吉ゾウくんは金運アップに絶大なパワーを持っているため、仏さまの教えの中でも、特に金運を担当しているともいえます。そのため長福寿寺は、近年では「日本一宝くじが当たる寺」として、全国に知られるようになりました。

吉ゾウくんは、財布のことを「祈りの心を深め、金運をアップする切り札」の1つだと教えています。財布は、単なる「お金をしまう場所」ではないのです。毎日持ち歩き、1日のうち何度も手に取る機会がある財布。目にするたびに、金運爆上げを祈るチャンスがあるのです。

財布を整えて、お金さまを大切にする。さらに、財布を見るたびに祈りの心を深めていくと、その気持ちは仏さまの分身である吉ゾウくんに直接届きます。すると吉ゾウくんが、金運アップを強力にサポートしてくれるのです。