専門的な内容を専門外の人に適切に説明できるか

多くの人にとって分かりにくい情報しか出せない人は、マイナス評価になるという土壌が出来上がれば、読解力不足の問題もかなり改善するはずです。

加谷珪一『日本はもはや「後進国」』(秀和システム)

分かりやすい表現を重視すると、薄っぺらな議論になってしまうと批判する人もいますが、筆者はそうは思いません。

難しい話を難しく説明することなど、専門家であれば誰でもできることです。

現代社会はオープン化が進んでおり、異なる分野の知見をうまくミックスしていかなければ新しいビジネス領域を開拓することはできません。専門的な内容を専門外の人に適切に説明する能力に欠ける人は、むしろ専門家としての能力が不足していると評価するぐらいの意識改革が必要だと筆者は考えます。

こうした努力の積み上げこそが利益を生み出す源泉であり、やがては大きな生産性の違いとなって顕在化してくるわけです。

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