酒離れの中、ウイスキーの消費量は増えている

そして実はこの要因が重要なのだが、ハイボールはの原価率がとても低く、儲けが厚い商材なのだ。提供側としては生ビールを売るより断然おいしい。そういうわけで全国の飲食店に一気にハイボールが広がっていった。今や、飲食店では、「とりビー」ならぬ「とりハイ」という人が目立つ。図表3にあるように、現在の国内酒類消費で増加傾向はウイスキー(とワイン)のみである。

今はブランドウイスキーのハイボールはそれなりの値段になっている。お手頃に楽しめるハイボールは輸入ウイスキーか色付きの醸造アルコールかもしれない。

いずれにしても、昔ゴロゴロ転がっていたブランドウイスキーはもはや日本にはない。こんなことなら飲まずにとっておけばよかったと後悔しても全く先に立たないのである。

出典=国税庁
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