それで男性のほうは気を利かせればいいのかといえば、そうではないのが難しいところ。よくあるのが、「食パンを買ってきて」と旦那様に頼んだところ、良かれと思って惣菜パンを買ってきたりするケース。これが女性同士なら食パンを頼まれればほかのパンは買いません。

ところが男性が気を回すと、「ただの食パンよりも、惣菜パンのほうが調理の手間が省けるし、美味しそうだからいいだろう」と、勝手に調理済みのパンを買ってきてしまう。それで奥さんに「サンドイッチをつくりたかったのに、なんで?」と怒られるというわけです。

女性の機嫌を損ねないようにする一言

もう1つ、女性が「これをされると頭にくる」というものがあります。それは男性が無意識にしている“無視”。女性にとっての“無視”は、男性が思うよりもずっと幅が広いのです。たとえば女性が話しかけているのに、スマホから目を離さず生返事をする。女性は目を見て返事をしないと、返事をしたとは見なしません。あるいはLINEの返事が「了解」だけとか、素っ気ないときも女性はカチンときます。「私は絵文字を付けて20行くらい書いているのに、『了解』だけってどういうこと?」と思ってしまう。男性にしてみれば、書いてあることは全部自分に伝わったから、「了解」と送ったまでなのですが……。

そこで、女性の機嫌を損ねないようにする一言があります。それは「わかるよ、そうだね」。普段、男性同士の会話は情報を伝達するのが目的なので、このような相槌はあまり使わないと思います。男性同士が使うのは事柄を理解した意味の「なるほど」「たしかに」といった相槌でしょう。

しかし、女性は自分の感情に共感してほしい思いが強いので、「わかるよ、そうだね」と言ってもらえると、すごくうれしくなるのです。もし奥さんが「ねえ、今日こんなことがあったの」と話しかけてきたら、「うん、わかるよ」「そうか、そうだね」というように、自分の意見はひとまず脇におき、ひたすら話を聞く。すると奥さんの話もいつかは終着点に到着するので、「話を聞いてくれてありがとう」というフレーズが出ます。話を聞いてもらって気が済んだ後ならば、奥さんも聞く耳を持っているので、もしアドバイスがしたいなら、このタイミングで「もう少し、こういうふうにしてもよかったかもね」などと言えば大丈夫ですよ。

(構成=長山清子)
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