「仕事が最高潮」で転職はベスト

転職も同様で、在籍期間よりも「期間の中身」が大切です。ただ時間が過ぎるのを待って仕事をするよりも、常に転職市場から求められる能力や成果を追い求める人材でいること。同時に、日頃から求人情報を集めて、いい求人が出たタイミングで、いつでも出られるようにしておく姿勢を保っておくことも重要です。

moto『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』(扶桑社)

ただし、「転職してはいけないタイミング」は明確に存在します。「今の仕事がツラい、嫌になった」というタイミングです。

仕事がツラいとか、今の仕事が嫌になって転職を考え始めると「会社を辞めること」が目的となってしまい、たとえブラック企業であっても、内定が出たらすぐに転職をしてしまう傾向があります。

このような転職を一度してしまうと、再び同じ動機で転職する「負のサイクル」に陥りやすくなります。転職は目的にするのではなく、自分が叶えたいことを実現する「手段」です。今の仕事を辞めることを目的にするのはやめましょう。

転職は常に視野に入れておくべきですが、あえて転職すべきタイミングがあるとすれば「仕事が最高潮のタイミング」です。

採用側の視点でみると、ネガティブな理由で転職を考えて行動している人より、今まさに脂が乗っている人材のほうが、一緒に働きたいと思えるはずです。今の職場で成果を出せており、なおかつ仕事が楽しいと感じられているタイミングほど、転職のベストタイミングだと思います。

関連記事
人生に効率主義で挑む「意識高い系」の残念人生
未だ体育会系が採用されやすい意外な理由3つ
月収44万68歳の悩み"暇で暇で死にそう"
「エース社員が辞める」残念な会社の特徴
「年収300万円」でもアリババ社員が辞めない訳