ゲイ間で流行していた「ラッシュ」を学生時代から使用

特に男性同性愛者の間で流行していましたが、男女問わず愛好者はいて、それなりに使われていたそうです。

私自身のセクシャリティはゲイで、学生時代からラッシュはよく使っていたものです。主な販売場所は、アダルトショップと言われていますが、街中にある本屋や雑貨店などでも1000円くらいで売られているほど流通していたため、当時はドラッグとしての認識すらありませんでした。

ところが2006年頃から販売の規制が始まり、2014年には、所持や使用が禁止されてしまいます。

規制に至った理由は諸説あって、他のドラッグへの入り口(ゲートウェイドラッグ)になるとして取り締まった、販売元を押さえたかったなど様々ありますが、当時社会問題になっていた「危険ドラッグ」を取り締まるため、ラッシュもまとめて包括指定したというのが、大きな理由として考えられています。

偶然見つけた「製造キット」のサイト

私にとっては、あればちょっと楽しめるご褒美みたいなものでしたが、手に入らなくても、特に困るほどのものではありませんでした。そんな中、「懐かしいラッシュに似た効果を出せる液体を作り出すことに成功した!」というサイトを偶然見かけます。

興味本位でサイトを見てみると、使っている材料は全部合法だといいます。希望する人には、作るための製造キットを分けてくれるとも書いてありました。当時の私は沖縄局に勤務していて、付き合っていたパートナーと一緒に住んでいたのですが、作り方を見ると「冷蔵庫で一晩寝かす」など、ちょっと面倒くさい工程があります。

そもそも、謎の液体を冷蔵庫に入れていたら、パートナーに絶対怪しまれるでしょう。「一人用」で使いたかった私は、購入することなく、そのうちサイトの存在自体も忘れていました。