安倍首相と小泉さんはここが違う

小泉さんはこれまで、前者のタイプのリーダーをやってきたと思う。小泉さんの過去10年の発言を振り返る限り、国民が嫌がるようなことを言ったことを聞いたがことがない。もちろん、自民党の他の国会議員の中でも、国民が嫌がるようなことを言い続けてきた人は記憶にない。あえて言うなら、まさに安倍晋三首相・安倍政権くらいだ。

この10月1日から、消費税が8%から10%に増税となるが、安倍政権は2014年4月に5%から8%への増税も行っている。消費税を2回も増税した政権など歴史を振り返っても安倍政権だけだ。

増税は、政権にとって一番支持を失う要因だ。ところが野党は増税反対を叫びつつも、安倍政権を倒すことができなかった。

消費税増税については国民の中でも賛否両論がある。僕も今のタイミングでは増税すべきではないと思っている。

しかし政治家が評価されるのは、個別の政策の中身というよりも、「実行力」だ。安倍政権は、有権者から最も文句が出て、政治家が最も難題とする増税を2回もやり切った。その政策についての賛否はともかく、この「実行力」を国民は高く評価し、その結果、現在の安倍政権の安定的な支持率につながっているのだと思う。

(略)

小泉さんは大臣という立場で、これから実行力を示さなければならない立場に立つと、実行プランを常に意識しなければならない。繰り返しになるが、小泉さん以外の大臣や政治家の全てが実行プランを意識しているかと言えばそうではないだろうが、これからの日本の政治家には実行プランを常に意識してもらわなければ困るので、まずは小泉さんにそれを徹底的に求めたい。