有料レシピサイトは使わず、カット野菜を買いたい
2:子育てママが月3000円以上のお金をかけても使いたいもの
「妊産婦の調査」によると、食生活を整えることが面倒であると感じる妊婦・産婦は少なくありません。
面倒であると感じる理由としては、妊婦・産婦ともに、「献立を考えること」(妊婦:30.8%、産婦:39.5%)、「材料の下ごしらえをすること(洗う、カットする、皮むきする、など)」(妊婦:15.0%、産婦:13.5%)が上位に挙げられています。
同調査では「今後最も利用したい商品・サービス」を尋ねています。その結果は、妊婦・産婦とも「レシピサイト」(妊婦:27.3%、産婦:29.9%)が最も多く、「カット野菜」(妊婦:12.3%、産婦:13.2%)が続いています。
「今後最も利用したい商品・サービス」のトップである「レシピサイト」への月額支払い意向は、「月0円(お金は支払いたくない)」(妊婦:73.8%、産婦:72.1%)が最も多く、支払い意向がある場合でも「月1円~1000円」(妊婦:24.9%、産婦:26.8%)となっており、お金を使ってまで利用したいと考える妊産婦は少ないことが分かります。
一方で、「カット野菜」への月額支払いの意向は、「月1円~1000円」(妊婦:50.0%、産婦:57.6%)が最も多く、レシピサイトに1円も払いたくないという結果とは対照的でした。しかも、「月3001円~」(妊婦:13.0%、産婦:6.6%)と回答した妊産婦もいます。つまり、材料の下ごしらえを楽にするための支出については寛容なのです。
外食や総菜、冷凍食品は罪悪感あり、カット野菜は罪悪感なし
今回の妊婦及び乳幼児を持つ母親へのインタビューでは下記のような声もありました。
「できるなら食材から手作りしたいですが、時間的に厳しいので、カット野菜を使っています。食事を作らない(外食や総菜、冷凍食品など)と罪悪感が強いけれど、カット野菜ならそれも軽くなります」
「出産後は、野菜多めにヘルシーメニューにしなければならなかったので、カット野菜とソース(ドレッシングなど)がついているキットを利用しました。安くはないコストがかかりますが、それでメニュー1つができて野菜もきちんと摂れるので、大変役に立ちました」
カット野菜は、時間に追われ野菜を摂りたいと思っている子育て女性のニーズを満たしている商品といえます。
一方、「出産前に、(自治体などから)無料のレシピ冊子をたくさんいただいたのですが、計量が必要とされることが多く、自宅にはかりがないので、かえって料理を作る気がうせてしまいました」といった意見もありました。
子育てを行う女性の食生活を改善するためには、便利で負担のないツールやサービスを活用し、配偶者などの支援を得ながら、献立や調理の手間を減らすことが重要といえます。