【特徴4】インスタより親や友達の影響を受ける
現在の若者トレンドはインスタ(Instagram)の大きな影響下にあると言っても過言ではありませんが、アクティブ・ミレニアルズは自分の価値観がしっかりと確立しており、インスタをはじめとしたSNSのトレンドにはあまり流されない傾向にあります。
一般的な若者が、テレビなどのマスメディアに露出する同世代のメディアスターに影響を受けやすいのとは異なり、アクティブ・ミレニアルズはそのような“大衆性”を避けようとしますし、そもそもテレビをあまり見ません。センスやトレンドの手本は、やや尖ったアーティストや、日本ではまだあまり知られていない海外のラッパー。昨今増殖したSNS上の安っぽい“インフルエンサー”はむしろ軽蔑する傾向にあるようです。
アクティブ・ミレニアルズは、国内でわかりやすく知名度の高いタレントに憧れません。この点、いまだ浴びるようにテレビを視聴してそこから影響を受け、著名なスポーツ選手やアーティストなどを憧れの対象としてカリスマ視するマイルドヤンキーとは対照的です。
「インスタはつまんない奴がやってる」
各種SNSが登場から数年たってあまねくすべての若者に浸透し、当たり前の情報ツールとなった今、その先を行くアクティブ・ミレニアルズは、既にトレンド把握ツールとしてのSNSを見限っているように感じます。
「どんなすごい旅行に行ってもインスタに載せない奴が一番カッコいい」(IT・男)、「インスタはつまんない奴がやってる」(IT・男)と、インスタからは離れ気味。複数のアクティブ・ミレニアルズが「もはや、“いいね!”目的の写真投稿はやらない」と言い切っていたのは、印象的です。
では、彼らは誰の影響を受けるのか。それは③でも言及した「つながりの強い親や友達」です。会ったことも話したこともないメディアスターやインスタグラマーではなく、価値観や経済状況が似通っている親や友人に信頼を寄せ、センスやトレンドの影響を受ける。今やクラシカルな消費志向とも言える「車の所有」が彼らに浸透しているのは、バブル世代として車道楽の人が多かった親の影響もあると思われます。
そこまで親の影響を受けるのは、この世代の若者に特有の「親と仲がいい」が根底にありますが、SNSの影響を凌駕するほどの仲の良さは、アクティブ・ミレニアルズならでは。結果、親との関係が良いゆえ妄信的に外部の誰かに憧れたりはしない一方、親の意向に逆らえないという弊害も。「就職先は保険会社。特に志望していなかったが、おばあちゃんの代からの知り合い経由だからと親に強く勧められた就職口で、逆らえなかった」(保険・女)という人もいました。