2位ドラッカー『マネジメント』も長年読み続けられている古典的名著です。経営の抜本的改革が求められている大塚家具の幹部が読めば、参考になるかもしれませんね。
偉そうなことはいえませんが、自社の強みをなくして苦境に陥ったときに、わずか10行でも読む価値がある本です。1行1行が本質を突いていて、何回読み返しても得るものがあります。
今回の企画で同書を読み直して「販売とマーケティングは逆だ」という箇所に改めて感心しました。例えば、広告営業が売り上げを確保するなら、当然広告を売ってこいという話になります。しかし、商材の営業(販売)ではなく必ずマーケティングを先にせよと書いてある。売れる状況が先に整っていなければ商材は売れないというマーケティングの本質を指摘しています。
一方で、本書を開くと難解な文体が飛び込んできます。40年以上前の本ですので、古くさい印象を持つ人もいるかもしれません。しかし、内容は今読んでも全く色褪せていません。
ドラッカーの言葉は他のビジネス書でもよく出てきます。社会人としての基礎をもう1度つくる意味でも読む価値ありです。
『エスキモーに氷を売る』
ジョン・スポールストラ きこ書房
5位 マーケティングの基本コンセプトを解説
『コトラーのマーケティング・コンセプト』
フィリップ・コトラー 東洋経済新報社
6位 『マネジメント』を読んだ女子高生の青春小説
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
岩崎夏海 ダイヤモンド社
7位 今再び注目を集める、日本軍の敗因分析
『失敗の本質』
戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎 中公文庫
8位 日本に「コンサル」を広めた一冊
『企業参謀』
大前研一 プレジデント社
9位 営業マンの理想的なおじぎとは一体?
『かばんはハンカチの上に置きなさい』
川田 修 ダイヤモンド社
10位 営業の神様による営業の“空手の型”
『営業マンは「お願い」するな!』
加賀田 晃 サンマーク出版