雑誌「プレジデント」(2018年10月15日号)では特集「ビジネス本総選挙」にて、仕事に役立つ100冊を選出した。このうち5つのジャンルごとに「トップ10冊」を紹介しよう。第3回は「マネー・投資部門」について――。
この本は、良書と断言できます
正直、多数決で決まるマネー本書籍トップ10のランキングでは、そのときのブームなどに流される半面、ビジネスパーソンが本当に読んだほうがいい書籍が入っていないのではないかと考えて、あまり期待をしていなかったのですが、たくさんの良書が揃っていてびっくりです。
1位 金持ちと貧乏の暮らし方の違いとは
『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』
ロバート キヨサキ 筑摩書房
2位 サルでもわかるマネー論解説!
『知らないと損する池上彰のお金の学校』
池上 彰 朝日新書
3位 月3000円投資でお金持ちになれる?
『はじめての人のための3000円投資生活』
横山光昭 アスコム
『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』
ロバート キヨサキ 筑摩書房
2位 サルでもわかるマネー論解説!
『知らないと損する池上彰のお金の学校』
池上 彰 朝日新書
3位 月3000円投資でお金持ちになれる?
『はじめての人のための3000円投資生活』
横山光昭 アスコム
特に5位にランクインした『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』は、良書とはっきり断言できます。一般的に、マネー本はノウハウやマニュアルを列挙した無味乾燥な本になりがちです。
しかし、この本は違う。本書は最初から最後まで「四季報愛」に溢れています(笑)。四季報に掲載されている情報は「会社の家計簿」のようなもの。個人の家計簿を見ると、その家庭の暮らしぶりや、どんなことに価値を見出しているかがよくわかるものです。同じように、四季報から会社の現在の状態やこれからどんな発展を目指しているのかといったところが読み取れます。
四季報を傍らに置いて読めば、タイトルのごとくテンバガー(株価が10倍になる銘柄)の見つけ方はもちろん、これから就職活動を始める学生などが「本当に入りたい会社」を探すのにも役立つでしょう。個人的には、四季報のレビューをまとめて、記者のクセなどをコミカルに解説した「番外編」が、まさに四季報マニア!といったノリで楽しめました。