今すぐ解決できないような問題を、世界中からシンガポールにやってきた人たちと話し合って考えることが可能になります。また、シンガポールにある私立校は特に教育改革のスピードが速く大胆な改革を頻繁に行います。日本の教育は元々シンガポールより遅れている上にゆっくりしか変わっていかないので、今後はさらに後れを取るように感じます。
シンガポールでは小さな頃から読み聞かせを行い、小学生低学年では英語のペーパーブックを朗読するレベルになっています。中国語に関しても中華系が多いシンガポールでは家庭教師を雇うことも容易なので、両親が中国語を話さない家庭でも努力次第で習得が可能です。そうした魅力から日本も含めて世界中から親子留学が急増しているのです。特に中国やインドからの母子や親子留学が多いです。シンガポールは治安も良く、祖国からのアクセスも良く、教育レベルが非常に高いという理由が挙げられます。シンガポールにあるインター校(外国人向けの私立校)の教育は「与えられたテーマに対して子供たちが調べてきて発表する」というスタイルです。ローカル校は日本と同様の詰め込み式で、「優秀なロボットを作る教育だ」と揶揄されることもあるものの、早期からの語学や理数やIT教育などは進んでいます。
外国人向けのインター校は東京よりも充実
シンガポールは東京23区と同程度の国土に20校以上のインター校があります。教育熱心な家庭が多く、教育のレベルは非常に高い。また、多くの学校では日本人の割合が非常に低く、子供も英語を話さざるを得ないため、英語力が自然と身につきます。ほとんどの学校からスクールバスが出ており、遠くても1時間以内で通学できるため、選択肢はとても多くなります。
日本には英語で授業を行うインター校が20校以上あります。しかし東京都内のインター校は10校(世界共通の大学入試資格である国際バカロレア(IB)の認定校数、一条校を除く)とシンガポールより少なく、また都内(23区外を含む)の面積はシンガポールより広いので、東東京から西東京までバスで移動ということはむずかしいでしょう。そのため、自宅から通える範囲で考えると選択肢は限られます。また、日本人の割合は全体で約4割と高くなります。