──今後はAI、ロボットなどの技術革新で、様々なサービスが自動化されると考えられます。時代の変化にともない求める人材も変わりますか。
デジタル化によって便利になる部分は積極的に取り入れていきます。デジタルは、スターバックスの成長戦略の中央に据えています。たとえば、スターバックスとお客さんのデジタルの接点は増えています。コーポレートサイトをはじめインスタグラムやFacebookなど、ブランドの価値や魅力を効果的に発信できるツールはすぐにキャッチアップして取り入れています。
パートナーには、チャットツールで出勤管理をするなど、業務のデジタル化も推進しています。結果、有休などの申請ハードルが下がり、アルバイトでも6割以上の人が有休を取得するようになりました。
一方で、デジタル化が進んでも変わらない部分もより明確になりました。それは、エモーショナルなつながりの重要性です。機能性が追求されればされるほど、人はどこかで必ず、温かみのあるリアルなつながりを求めます。そして、それは私たちが提供できる価値のど真ん中です。
変化の激しい時代だからこそ、変えることと変えないことを明確にする。やり方は変化させるけれど、自分たちの存在価値であるミッションは変えません。私たちはスターバックスらしさを大切にしながら、今後も自分たちを変革させていきます。
1 生年月日、出生地
1967年1月10日、東京都台東区
2 出身高校、出身大学学部
筑波大学附属高校、上智大学法学部、ボッコーニ大学経営学修士課程修了(MBA)
3 座右の銘、好きな言葉
あきらめなければ、失敗ではない
4 座右の書
『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー
5 尊敬する人
清水和孝(祖父)
6 私の健康法
ストレッチ、水泳
スターバックス コーヒー ジャパン CEO
1967年、東京都生まれ。89年上智大学法学部卒業。イタリア ボッコーニ大学経営学修士課程修了。コンサル会社を経て2001年にルイ・ヴィトン ジャパンカンパニーへ。10年ロエベジャパンカンパニーのプレジデント&CEO。14年スターバックス コーヒー ジャパンCOO。16年6月から現職。