クリエイティブな組織風土を評価する8つの次元

(1)組織的奨励
アイデアに対して公平で建設的な評価をしたり、創造的な仕事に対して報奨を与えて承認をしたり、組織のビジョンを共有したりすることを通じてクリエイティビティを奨励する組織文化。

(2)上司による奨励
よい仕事モデルとなり、適切な目標設定、仕事グループへの信頼と支援、一人ひとりの貢献をちゃんと評価してくれるような上司。

(3)仕事グループからの奨励
多様なスキルを持ったメンバーが集い、互いにオープンにアイデアをやりとりし、信頼して助け合い、仕事に対して高くコミットしているグループ。

(4)自由
自分の仕事やアイデアについて当事者意識があり、コントロールできているという感覚を持つこと。

(5)十分な資源
プロジェクトに対して資源が適切に配分されていること。

(6)挑戦的な仕事
よい意味でのプレッシャーを意味する。プレッシャーを受けても、それが重要で緊急なものという認識があれば、チャレンジングな仕事に取り組んでいるという認識が育まれ、モチベーションが高まり、ひいてはクリエイティビティにつながる。

(7)仕事負荷のプレッシャー
悪い意味でのプレッシャーを意味する。過度のプレッシャーを感じると、自由な発想が邪魔されてしまう。また、組織や上司が仕事をさせようとプレッシャーをかけていると部下の側が認識してしまうと、その部下は新しい発想で仕事をしようという気が起こらなくなる。

(8)組織的障害
組織内の対立や保守主義的な組織、厳格で形式的な組織構造などによってクリエイティビティが阻害されてしまう組織文化。

(1)~(6)はクリエイティビティを促進するもの、(7)(8)は阻害するものです。簡単に言えば、上司や組織全体が新しいアイデアに対してエンカレッジする風土が、クリエイティビティの発揮に大きく影響する、ということです。