[パブ] プレジデントハウス

――200万円のJBLスピーカーで熱唱! 食べ&歌い放題カラオケ博物館

「ここはカラオケ博物館みたいで、8トラックからレーザーディスク、VHDと歴代のが揃っているんです。しかも、歌詞カードはすべてママさんの手書き。ママ自身がiTunesなんです(笑)。こういう“絶滅危惧種”が頑張っているのが嬉しいんですよ」

●東京都新宿区西新宿5-1-18 西新宿パレスビル TEL/03-3375-8188 営業時間/17:00~24:00 日曜休 カード不可 30席 VIPルームあり

営業開始は1974年。3カ月かけて宮大工がつくったという内装にはどこか重厚感が漂う。映画の撮影でも何回か使われた。30席プラスVIPルームという大箱だが、「古希は過ぎた」というママさんがすべて一人で対応する。なんといってもウリは、200万円のJBLスピーカーが鎮座する本格的なカラオケのオーディオセット。ほかにカラオケボックスの原型とされるカラオケ専用部屋を開放することも。最初にボトルを入れればあとは食べ放題、飲み放題(焼酎)、歌い放題で1回3000円。近くの会社の団体予約も多い。

1.名物の焼きソバ。
 2.鰹のヅケ。
 3.酢で締めた鯵。
 4.タケノコと椎茸の煮物。健康のため、炒め物はすべてオリーブオイルで炒める。
 5.漬け物。
 6.焼きたてのパン。
 7.エビや小魚、レンコンの揚げ物。
 8.スーパーニッカは7000円、オールドは5000円、ビール500円。一番多く出るのは焼酎だ。

[寿司] 田吾作

――――主人の情熱が生んだ “酒に合う”変わり寿司

「田吾作に行ったときはもう、へろへろに酔っ払うまで飲みます。帰りは息子に面倒みてもらって(笑)。だって、酒に合うものばかり出してくるんだから。オリジナリティーがあるからか、あんな場所にあるのに料理人も食べに来てたりするんです」。昼6300円、夜12600円。

●東京都練馬区豊玉中2-22-9 TEL/03-3994-9650 営業時間/12:00~22:00 水曜休 カード不可 カウンター8席

1975年にオープンした当初は、銭湯帰りの客が立ち寄り、夕方は出前で忙しい店だった。しかし、90年代に入って近くにファミリーレストランが林立したせいで客足が鈍り始め、ご主人の小林雅さんは業態を変えることを決意。いろいろな鮨のスタイルを模索しつつ、徐々にいまのネタに一手間かけたオリジナル鮨が形づくられていった。旬の握りを5貫いただいたあとで、「鮨コースかつまみコース」を決めればいい。鮨コースのおまかせだと24~26貫出てくる。いずれも「酒のつまみに合う鮨だとおもっていただければ」とご主人。

1.奥から子ダイ、新イカ、脂ののった江戸前のやや大きなシンコの握り。
 2.閖上の赤貝。
 3.ノドグロに焼きニンニクを挟んだ握り。
 4.田吾作名物の煮こごりの握り。この日の食材はハモ。カレイ、コチ、ヒラメなどを使って一年中供される。
 5.ハマグリの殻を使い、ご飯や小柱の上にウニをのせて焼いた逸品。

(文・構成=一志治夫 撮影=牧田健太郎)