楽天のアプリは通知も多く、煩わしい印象

楽天のスーパーポイントアッププログラムに代表される、アプリの利用や楽天カードの使用によってポイントの付与倍率が増加するシステムはお得感を生み出してはいますが、割り増しで付与されたポイントは有効期限が短く、用途も限定されているため、ユーザーはこのポイントを失効しないうちに限られた対象サービスで消化しなければならず、ポイントによってつなぎ止めたユーザーがポイントの消化によってストレスを感じている、というジレンマが起こっていると推測されます。

また、メルマガ等による情報配信に強いストレスを感じているユーザーも。ポイント倍率を上げるためにはスマホに楽天市場アプリをインストールし、そこから購入する必要がありますが、楽天のアプリは通知も多く、煩わしい印象を受けます。

さらに、楽天はポイントの付与率、付与上限にランク制を導入しており、ポイント倍率と付与上限が高いランクを維持するためには定期的に楽天で買い物をする必要があります。こういった自社サービスへの過剰な囲い込みもストレスを生み出す一因でしょう。

対照的にアマゾンは、「ポイントは貯まりやすいと思わないが、使いやすいと感じている人」が一定数いるという結果が出ています。

一部の商品を購入した際に付与されるアマゾンポイントは、1ポイント1円として現金と同じように使用でき、ポイントの増減がない買い物でも有効期限は延長されます。楽天のようなお得感はありませんが、倍率を上げるためにアプリを使ったり、ランクを維持するために買い物をしたりといった煩わしさもありません。ポイントの貯まりやすさを重視するユーザーも楽天に比べて少なく、あくまで付けば嬉しいサービスといったポジションを確立していると思われます。