▼仕事よりゲームのほうが「生産性を感じられる」

要するに、すぐれたゲームはたえず直接的なフィードバックを与えることにより、人びとにプレーを続けさせる。では、仕事はどうだろう? 勤務評価を受けるのは年に一度だけ。ジェーン・マクゴニガルの著書によると、三流レベルの会社幹部の多くが職場でコンピュータ・ゲームに興じているという。その理由は、「生産性を感じられるから」だそうだ。なんとも皮肉な話だ。

フィードバックをもらえないなら、求めよう。上司と一定の頻度でコミュニケーションを取ってあなたへの評価を確かめるのだ。

ゲームには中毒性がある。だから、もしあなたが仕事をゲーム仕立てにできれば、ポジティブなフィードバックループ(フィードバックを繰り返すことで、結果が増幅されていくこと)を形成し、成功と幸福感を同時に見いだすことができる。マクゴニガルが言うように、「これは明らかに、たとえ負けても勝てるゲーム」なのだ。

エリック・バーカー
大人気ブログ“Barking Up The Wrong Tree”の執筆者。脚本家としてウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、20世紀フォックスなどハリウッドの映画会社の作品に関わった経歴をもち、『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』は、初の書き下ろしにして全米ベストセラーに。
(写真=iStock.com)
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