まずは、自分が自分の味方になろう

自己肯定の第一歩は、今抱いている自分の「気持ち」に気づき、それを肯定することにあります。

クヨクヨしたり、イライラしたり、何かにおびえていたり、寂しかったり。過ぎたことや未来のことが頭から離れなくて、つらくて前に進めない状態……。

そんな状態から抜け出すには、まずそんな自分を責めないことが何よりも大切になります。無理に気持ちを切り替えようとせず、無理に前に進もうとしないことが自己肯定の第一歩なのです。

例えば、悲しい出来事があって、それを大切な人に打ち明けたとします。ところが、その人は自分の悲しいという気持ちにまったく共感してくれず、逆に「そんなことくらいでクヨクヨすんなよ」と言われたら、どんな気持ちになります? それこそが悲しい出来事ですよね?

「つらかったね」「大変だったね」と、まず自分の気持ちを認めてほしいですよね。正しいとか間違いとかではなく、まず自分の味方でいてほしいですよね?

自分の感情を自分自身が受け止める

だからまず、自分が自分の味方でいてあげることが大切です。ネガティブな気持ちでいる自分を、自分自身が受け止めてあげることが大切なのです。

私は、今、悲しい。それでいいじゃないですか。その悲しみを消そうとする前に、他でもない自分が自分の味方でいてあげましょう。誰かに気持ちを伝えたら楽になるように、その気持ちを理解してくれる人がいたら救われるように、自分が今どういう気持ちであるか、他でもない自分自身が気づいてあげ、それを否定せず肯定してあげましょう。もしそれができたなら、それだけで不思議なほどに気持ちが楽になるのです。だからじっくりと時間をかけて、気が済むまで自分の気持ちを聞いてあげて、そして認めてあげましょう。

私は、今、悲しい。それでいい。悲しいときは、悲しくて当たり前。

そんな自分のまっすぐな気持ちを、まずはありのまま認めてあげましょう。