対症療法では悩みの根本的解決はできない
以上、3人のコンサルティングの事例をご紹介しました。
このように、クリティカル・イシューを突き止め、深層に何があるか探ることが習慣行動を改善する鍵となるのです。逆に、表層的な悩み(上記の例で言えば、お酒がやめられない、早起きができない)への対症療法に終始していると、いつまでたっても根本的な問題解決には至りません。
たとえば、「資格の数が足りない」という強迫観念に陥り、資格マニアになっていく人がいます。すでにたくさんの資格を取得しているのだから、自信をつけてもいいはずです。「自分はなぜ、そんなに資格が欲しいのか。何を不安に思っているのか」。そのことを掘り下げなければ、本当の問題は解決されません。
もし、あなた自身にも「続かない」「やめられない」という懸案事項があれば、その悩みの深層を探って自己分析し、クリティカル・イシューが眠っていないか、確かめてみてください。