妻が編み出した生活費「圧縮」の秘策とは?

奥さんは働き方を変え、ある程度収入を維持することも検討したそうですが、職場にはパート勤務者はおらず、働き方を変えるのは難しいとのこと。働く場合には、今と同じ専門職の事務関係の仕事をしていきたいという希望もあります。長女が3歳になる年末までは時間があるので、希望する職種での求人をじっくり探していくことにしました。

それと同時に、生活費の圧縮を検討していきました。自分では「節約できない」と言いながらも、実行可能な「節約策」は取ろうとしています。たとえば、マイホームを持つときには太陽光発電を取り入れたり、携帯電話についてはすでに格安スマホへ切り替えたりしています。

ただ、日々お金が動く流動支出は節約がしにくいようで、食費は高め、被服費や交通費も気になります。固定支出でも、生命保険は7年ほど前に見直したのが最後ということでしたが、保障内容が現状に合っていないようです。この辺りを中心に見直すと、支出削減効果がありそうです。

▼食費は1ヵ月ではなく、1週間ごとに小分け

まず、食費は1週間の予算管理に取り組みました。4週間分の食費から1週間分の金額を出し、その8割でやりくりすることに挑戦しました。お米代は別途5000円ほど確保します。
従来の食費だと週1万5000円ほどかかっていたのですが、そこを1万2000円に下げました。少しきついと感じたようですが、スマホに動画でさまざまな料理を紹介してくれる無料アプリを入れ、これまでとは違うメニュー作りにチャレンジすることで、削減後の食費にも楽しみながら慣れることができました。

生命保険は、現状に合わせて見直しました。中途半端に貯蓄性のあるものはやめ、必要な保障を考え、掛け捨てを基本に構成しました。被服費は奥さんが洋服好きで小遣いでは足りず、別の家計から洋服代を払っていたこと、クリーニングもよく利用していたことが、支出が多くなっている原因でした。そこをあらため、クリーニングもできるだけ家でするように意識すると支出が減りました。

このように家計に取り組むと、ほかの面でも節約意識が出てきます。長女のトイレトレーニングを保育園の先生と相談しながら進め、おむつの使用量が減ったので日用品代を減らすことができました。保育園の行き帰りに気軽に使っていたタクシーの使い方も考え、悪天候や体調が悪いとき以外は使わないようにしました。また、美容室も新しくできた割安なところに変えました。こういった積み重ねの結果、支出は合計で6万円も削減できました。