学費や老後資金のために、妻の再就職は必須

ただ、これでも夫の収入だけでは生活が難しい状況です。奥さんが完全に仕事をやめ、子どもを幼稚園に預け替えたらどうかと試算してみました。下の子も幼稚園に入ることができる年齢であることを考えて、保育園代を幼稚園代2人分6万円の予算として計算しなおすと、やはり3万円ほど赤字になります。これでは、学費や老後資金のためにお金を増やしたいというAさんの目的は達せません。やはり奥さんの再就職が必要です。

時間をかけながら求人を探すと、下の子が3歳になるタイミングよりは少し早い秋口からですが、同じ職種でパートができる職場を見つけることができました。手取り12万円ほどになりそうです。この職場なら子育てをしながら貯蓄を増やすこともできそうです。

【家計費コストカット額ランキング】

1位:被服費 -2万1000円
クリーニングに頼りがちな傾向を改めた。また、妻が洋服好きで、つい買いすぎ傾向にあったので必要最小限度にすることにした。
2位:生命保険料 -1万9000円
7年前ほどから見直していなかったので、保障内容を見直した。
3位:食費 -1万3000円
月の食費を「1週間」ごとにわけ予算管理。週予算は1万2000円。米代として5000円確保する。
4位:交通費 -3000円
保育園の行き帰りについタクシーを使うことが多かったが、悪天候や体調不良の日のみとルールを決めた。
5位:生活日用品 -2000円
子どものトイレトレーニングをすすめ、紙おむつを少なくした。買いだめも控えた。

実はこうした共働きを前提にした「赤字家計」はよくあるケースです。皆さんも、もしかすると今の生活は今の働き方だからできているだけかもしれません。無駄遣いがないよう、支出の把握、コントロールを心がけましょう。そして、働き方に変化が生じたときには、変化後の生活に目標を持ち、達成する方法を模索していただきたいと思います。

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