ソニー「MDR-1000X」の企画書

「ノイズキャンセリングで、Bluetoothで、プレミアムなヘッドフォンを作ろう」という話が決まったのは2014年の夏頃。この企画書が誕生したのは2015年の夏頃だという。

今回掲載するのは、社内の企画を通す会議用に作成された企画書に、実際に製品を導入する際、世界中の販売会社のスタッフに向けて作成された資料を追加したものだ。

「NewMDR」とは、当時のコードネーム。MDRは「マイクロダイナミックレシーバー」の略で、頭文字にMDRとあれば、ソニーのヘッドホンであることを意味する。つまり「ソニーのヘッドホンのニュースタンダードを作ろう」という意気込みが込められている。

「Communication Strategy」として「認知度を上げる→購買意欲を掻き立てる→高品位高品質を担保し購買へ」とあるが、たまたまノイズキャンセリングヘッドフォンが話題だと知り、その場で試す機会があったので聴いてその性能に驚き、衝撃を受けて購入した自分の流れとそのまま重なっている。自分が見事に企画書通りだったため、笑わざるを得なかった。

関連記事
家でスーツが洗える!LG styler日本上陸
日本の家電メーカーは再び世界を席巻できるか
1秒で相手の心を掴む! 電通式「見出し術」
“逃げ恥”で話題!シャープ「ロボホン」
音楽が売れない時代に“100万枚”を売るには? ――ワーナーミュージック・ジャパン 鈴木竜馬さん