まず、Tポイントはさまざまな企業と提携して発行されているTカードがある。その中でお勧めなのは、「ファミマTカード」と「ENEOS Tカード」だ。これらのカードは、ファミマやENEOSでの割引などの特典付きで、ただポイントが貯まるだけの「Tカード」よりお得。なお「ファミマTカード」は入会金・年会費無料でクレジット機能付きのものもあり、そちらを選ぶとさらにポイントを貯めやすくなる。

dポイントにも「dカード」や「dカードGOLD」といったクレジットカードがあり、クレジット決済で更にポイントが貯まるうえ、「dポイントカード」にはない特典(ローソンでの買い物が3%引きなど)がある。ただし、どちらも年会費がかかるので注意。「dカード」は、年に1回でも利用すれば年会費無料だ。

なお、Pontaにも企業と提携したポイントカードやクレジットカードがあるが、どのカードを選んでも特典面で差はない。

このように、持っておいて損はないポイントカードだが、4種類も持ち歩くのはうっとうしいと感じる人もいるだろう。少しでもカード数を減らすには、スマホのアプリもあるが、あまり使えないのが難点。Pontaやdポイントのアプリは利用可能店舗が少ないため、結局カードと併用する必要がある。Tポイントには、使用端末が限られる「おサイフケータイアプリ」しかない。唯一、楽天スーパーポイントはアプリのみで貯められる店舗がほとんどなので、カードなしでもOKだ。

今後はJR東日本の駅ビルで貯まる「JREポイント」や、阪急阪神グループの「Sポイント」、イオングループの「WAON POINT」などがサービス拡張によって、新たに共通ポイント化する見通し。これからは財布のほかに、ポイントカード入れを持つのが賢明かもしれない。

(構成=元山夏香)
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