フライト中は体調管理の時間にあてる
ファーストクラスのお客様にとって、飛行機は単に目的地までの移動手段ではありません。どなたも一様に、特別な目的にあてるための空間を買っているのだという認識をお持ちだと思います。
その目的とは健康管理です。
航空会社は、ファーストクラスのお客様に快適でラグジュアリーな時間を過ごしていただくことに力を注いでいます。とりわけ機内食は、有名なシェフを起用したり、食材に贅を尽くしたり、ワインも各航空会社が厳選した銘柄を用意するなど、特色を打ち出すことに余念がありません。
ところが残念ながら、機内食の善し悪しは、ファーストクラスのお客様がエアラインを決める上でのプライオリティーとしてはさほど高くないようです。また、機内食の差によってファーストクラスに乗るかビジネスクラスに乗るかを選択なさる方も少ないといえるでしょう。
その証拠に、実は、ファーストクラスのお客様には機内食を召し上がらない方が珍しくないのです。理由の多くは、現地での過密なスケジュールに備えて体調を万全にしておきたいからというもの。
そうした人のほとんどが、機内食のサービスが始まる前にベッドメイキングのリクエストをします。そのままぐっすりとお休みになり、「こんなに熟睡したのは久しぶりだ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。