【パート7……トリプルパッセージ】

今回から3つのパッセージを読んで理解する設問が加わる。しかし、おそらくパッセージ全体の総量には大きな変化はない。文量が変わらない以上、従来と同様に考えて、落ち着いて取り組めば問題ないそうだ。

【リーディング全般……テキストメッセージやチャット問題】

リーディングにオンラインのチャット形式などが取り入れられるのは大きな変化だが、3人の識者によれば、それ自体はさほど心配する必要はない。一番の違いは従来にはなかった砕けた口語表現も多用されることだが、リスニング対策と並行してやれば問題ない。

【リーディング全般……丸ごと一文の挿入問題】

語句レベルではなく、丸ごと一文の挿入箇所を答えさせる問題が新設されたのは、英文の構造を理解する力を問うためだ。日本語と違って英語には、各パラグラフ(段落)に明確な役割があるのだが、そこを理解できていない学習者が多い。前田氏が勧めるのが、英文エッセイの書き方の本を一読して、パラグラフ・ライティングの基本(順番など)を押さえること。実際に書けるようになる必要はない。

清涼院流水 
ミステリー作家、漫画原作者、英訳者。執筆活動の合間に英語学習を始め、TOEIC学習サークル「英語部」発足。TOEIC満点。
 
花田徹也
高校卒業後、渡米。南カリフォルニア大学卒業。三菱商事に勤務後、英語講師の道へ。現在、TOEIC特化型スクール「花田塾」を運営。
 
ヒロ前田
TOEIC受験力アップトレーナー。受験回数100回超。調査を目的に受験するため、取得スコアは15点から990満点まで幅広い。
 
(澁谷高晴(前田氏、清涼院氏)、山本祐之(花田氏)=撮影)
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