東大・京大の合格より、甲子園出場のほうが確率高い
東大・京大の毎年の入学者数は各平均3000人。全国の1学年をざっと100万人とすると、確率は0.6%。一方、甲子園にベンチ入りできる選手数は春のセンバツ大会なら32チーム×18人で576人ということになる。夏の甲子園を含めれば、総計1200~1300人といったところだろうか。高校3年生の野球部員数はおよそ5.3万人。1~3年の合計でも約17万人。なので、高3に限れば甲子園の土を踏める確率は2.4%(部全員で考えれば、0.7%)ということになる。
勉強は個人、野球はチーム。サンプル数の規模も違うから単純には比較できないが、東大・京大を目指すより、甲子園を目指すほうが確率的には高いことになる。だが、勉強と野球の両方の最高峰を制するとなると、これは言うまでもなく至難の業だ。
実際問題、開成や兵庫の灘が甲子園に出てくることはほぼ不可能だ。合格者2桁を出し、上位にランキングされるような高校が出てくるほど、高校野球も甘くない。だから進学校が出てきたら応援してしまうのが、日本人特有の性質、判官びいきのひとつなのだろう。
特に、地方の県立進学校は歴史があり古くから地域に根差していて高校野球の性格上、人気があって期待を背負う。それらは、いわゆるナンバースクールが多い。
さて、現在開催中の春の高校野球「センバツ」。この大会では夏の高いに比べ、「21世紀枠」で県立校が選ばれる傾向がある。前年秋の県大会、地方大会で上位に進出した高校は地域の注目度が高いために選ばれやすいと言える。
ここで、過去数年間、選抜大会に出場した進学校の難関大学の合格者数を調べてみた。