陸路では6時間ちかく、それでも「東京」が最多

【弘兼】昨晩、はじめて加賀屋に泊まりましたが、温泉、食事、設え、いずれもすばらしいものでした。評判通りの温泉旅館ですね。ただ、ここに来るまではなかなか大変でした。東京から新幹線や高速道路を使うと6時間ちかくかかります。私は飛行機で最寄りの能登空港から来ましたが、1日2便しかなく、そこからさらに車で45分。小松空港や富山空港を使う場合は、車で1時間40分ほどかかります。それでも東京からのお客さんが一番多いそうですね。

加賀屋5代目社長 小田與之彦(おだ・よしひこ)
1968年、石川県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。丸紅、シェラトン・ワイキキ・リゾートホテルでの勤務を経て、コーネル大学大学院ホテル経営学部に留学。99年加賀屋入社。2007年から副社長を務め。14年より現職。08年には日本青年会議所会頭を務めた。

【小田】そうですね。一番多いのが東京を含めた関東圏、次が地元、続いて関西圏、中京圏という順番です。関東圏が3割程度を占めています。

【弘兼】かつて温泉地には大型の旅館がたくさんありましたが、いまではどこも苦戦を強いられています。関東圏では熱海温泉の盛衰が印象深いところです。その一方で、加賀屋が支持されるのはなぜでしょうか。