米国公認会計士の午堂登紀雄さんは「時間密度を高める」という考え方を提案する。
「集中力を高めることで、同じ1時間でも中身の濃い1時間になる。そうやって時間密度を高めるためには、『いついつまでに』と期限を切ることが不可欠です。そうしないとついついダラけてしまって、密度の低い時間を過ごすことになる」
心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんも「何時までにこれをやる」という『壁』を1日にいくつも設けることで、効率が高まるという。
「締め切りを設定するとやる気が高まるのは、誰しも経験があるでしょう。この締め切りのことを私は『壁』と呼んでいます。この壁を1日に何度も設けることで、モチベーションを小分けにして爆発させているのです」
もしまったく壁がなければ、やる気が出るのは終電間際ということになってしまい、あまりにも非効率だ。
できれば「壁」は楽しいことにするといい。海外旅行に出かける前、自分でも驚くほどの速さで仕事を片付けられた経験はないだろうか。それを日常に応用するのだ。たとえばおいしいランチ、18時に退社してコンサートに行くなど、ちょっと楽しみな予定を「壁」に見立ててみよう。
中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、経営コンサルタントとして活躍。現在はスモールカンパニーを複数所有するビジネスオーナー兼個人投資家として活動。
慶應義塾大学法学部卒業。多様な事業の立ち上げと運営の経験をふまえ、段取りのテクニックとノウハウをメソッド化。産能マネジメントスクールで講座を行い、人気を博す。
コペル英会話教室オーナー校長
獨協大学卒業後、ドコモサービス勤務を経て、米アヴィラ大学心理学科卒業、ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年帰国。専門は認知心理学。