田原さんへの質問:時代の流れを見極めて成功するには?

【田原】いま僕が注目しているのは、少子化問題やロボットです。今日のテーマにもなったロボットは、まさに激変期。従来は人間の代わりに単純労働をしてくれる機械でしたが、今後は人間の相談相手をする時代に入ります。人工知能を研究している東大先端研の高橋智隆さんは「ロボットは1人1台の時代」と話していたけれど、僕も同感。一方、月面ローバーのように、人間が容易に足を踏み入れられない領域での活躍も広がりそう。このことは今日、袴田さんに話を聞いて実感しました。

一次情報に触れることで、時代の流れは見えてきます。気になったら、現場に足を運んで当事者に話を聞く。それが時代をつかむコツです。

遺言:時代をつかむには、現場に足を運べ

田原総一朗
1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所入社。東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、77年よりフリーのジャーナリストに。若手起業家との対談を収録した『起業のリアル』(小社刊)ほか、『日本の戦争』など著書多数。
(村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影)
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