株式などの運用にはNISA活用が鉄則
投資経験が豊富で銘柄選択に自信のある人は別だが、現状、個別銘柄への株式投資はお勧めしにくい。それでも積極的にリターンを狙いたい場合は、分散効果のあるインデックス投信が選択肢になるが、ここでは「JPX日経400連動ETF」を挙げておきたい。
これは業績(3年累積営業利益など)やガバナンス評価で絞った国内の上位400銘柄で構成される指数で、それに連動する値動きをめざすETF。過去の実績ではTOPIX(東証株価指数)よりJPX日経400の成長性が高く、投資妙味がある。分配金を得るのもいいが、相場の上昇局面で売却し、値上がり益を得る戦略がお勧めだ。
投資を行う際には、NISA(少額投資非課税制度)を利用したい。年100万円(※)の非課税投資枠が設定されて株や株式投資信託の売却益や分配金が非課税になるもので、証券会社にNISA口座を開設できる。(※)2016年から120万円に。
2017年4月に消費税率が上がれば、国内景気は一時的には悪化するとみている。収入ダウンやリストラの可能性も考えて守りを固めることも大事。そこで、マネー商品を買う資金を「住宅ローンの繰り上げ返済」に充て、負債を減らすことを提案したい。利息負担が軽減されるので、運用以上の経済効果が期待できる。
3000万円、金利2%、35年返済のローンを10年後に120万円繰り上げ返済した場合、返済期間短縮型では利息が約79万円軽減、返済期間が18カ月短縮される(毎月の返済額は変わらず)。毎月の返済負担を抑えたいなら、返済額軽減型で、利息軽減効果は約33万円、毎月の返済額は約3700円減る(返済期間は変わらず)。