タリバン、アルカイダ、イスラム国の移り変わり
【1979年】ソ連がアフガニスタンに侵攻、これを機にタリバンが結成。
【1996年】タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧。
【1998年】タリバンがアフガニスタンの全土をほぼ掌握。→タリバンはビンラディンをかくまったことがある
【1999年】現在のイスラム国のもとになる組織ができる。創設者はヨルダン出身のザルカーウィー。
【2001年】アメリカ同時多発テロ事件(9.11事件)が起こる。米英軍がアフガニスタンを空爆。アフガニスタンのタリバン政権が崩壊。
【2003年】イラク戦争が勃発。サダム・フセイン政権が崩壊。
【2004年】ザルカーウィーの組織がアルカイダに合流し、「イラクのアルカイダ」を名乗る。
【2006年】「イラクのアルカイダ」が統合などを経て、「イラクのイスラム国」に改称。
【2011年】アルカイダ指導者、ウサマ・ビンラディンがアメリカ軍特殊部隊によって殺害される。
【2013年】「イラクのイスラム国」が他組織と合併し、「イラクとシャームのイスラム国」(ISIS)に改称。→インターネットを駆使して戦士を募集
【2014年】「イラクとシャームのイスラム国」が「イスラム国」と改称。
※編集部作成
池内 恵(いけうち・さとし)
1973年生まれ。専門はイスラム政治思想。国際日本文化研究センター准教授などを経て2008年より現職。著書に『現代アラブの社会思想――終末論とイスラーム主義』ほか。