いずれイラクは旧ユーゴスラビアのように分裂する
イラク情勢が混迷を極めている。今年に入ってイスラム教スンニ派系の過激派組織「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」がイラクに侵攻、西部、北部の都市を制圧しながら首都バグダッドに向けて進撃した。対してイラク政府軍も反攻作戦を展開し、各地で激しい戦闘が続く。
ISILはアルカイダをはじめとしたスンニ派系の武装組織が合流を重ねて出来上がった組織で、その名の通り、イラク、レバント(東部地中海沿岸部)地域でのスンニ派イスラム国家の樹立を目指している。それまではシリアでの反政府活動が主だったが、アサド政権の抵抗が強硬なために、政情が不安定なイラクに転じて攻勢をかけてきたのだ。すでにナイジェリアで女子生徒を200人以上誘拐して悪名を上げたボコ・ハラムが支持を表明したと言われている。
イラクではイラク戦争後の2006年5月に新政府が発足し、マリキ政権がスタートした。しかしマリキ首相はイスラム教シーア派で、政権の主体もシーア派が大勢を占めている。つまり、シーア派のマリキ政権に対して、スンニ派のISILという宗教対立の構図が根底にあるのだ。
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