一点全力投球で最大の効果を生む「マインドフルネス」
会議は30分を1コマ、立ち話やチャットで済むことは会議にかけないなどのルールも定めている。代わりにスケジュールを社内共有し、チャットや社内専用サイトを使って常にアイデアや進捗を確認している。そこにアドバイスなどを手短に書き込む。
社外の人とのランチや勉強会には、積極的に参加する。「社長の仕事は、未来の仕事を見つけること。そのためにも、社内の会議は現場に任せて外部の人と情報交換をすべきです。資金調達も含め、僕でなければできない仕事をすることが重要ですから」。
もうひとつ、大切にしている考え方が、「マインドフルネス」だ。「今、この瞬間に集中する」という意味合いで、禅や瞑想の考え方がベースになっている。目の前の一点に全力を注ぐことで、最大の成果が得られるという。グーグルなど多くの企業が研修に取り入れ、シリコンバレーで急速に広まった。古川氏も、頭を整理したいときに5分程度の瞑想を行う。「『今』に集中することが、限られた時間で結果を出すことにつながると実感しています」。