鵜呑みにすべきでない
「保険のプロ」の主なトーク

※後田、清水、阿野3氏らへの取材を基に編集部作成

【トークの中身】“if”の心配事を次々と積み重ねてくる(「老後は」「病気は」「教育費は」……)
【いま一度考えてみよう】生命保険の意義は「自己資金で対応できない非常時」。子が自立する前の世帯主の死亡が基本

【トークの中身】“貯蓄を兼ねる”を売りに 商品を勧める
【いま一度考えてみよう】掛け捨てに比べて保険料が相当高い。保障に掛かる経費の分だけ、当然貯蓄性が落ちる

【トークの中身】「あなたに医療保険はいらないかも」と、一見売り手に不利なことを言う
【いま一度考えてみよう】資産形成を理由に貯蓄型商品を勧めるケースあり

【トークの中身】無料での「相談」をうたう
【いま一度考えてみよう】多くは「販売」の場。運営資金は販売の成果から得ていると思うべし

【トークの中身】「公立・中正なアドバイス」をうたう
【いま一度考えてみよう】保険の情報の大半は「売り手」が出しているので難しい

【トークの中身】加入済みの保険商品の欠陥を2~3指摘、「こんな大事なことを説明されてなかったんですか?」とため息をつく
【いま一度考えてみよう】「やはり外資は違う」と感心させる、外資系営業マンのトークの基本

【トークの中身】独身者に「葬式代は」「高度障害になったら」と親不孝を責める
【いま一度考えてみよう】若年で死亡する確率は低い。高度障害はさらにレアケース

【トークの中身】「元本割れしない」と強調
【いま一度考えてみよう】遠い将来と現在の金額を額面で比べてもあまり意味はない

【トークの中身】「私があなたの家族を一生守ります」
【いま一度考えてみよう】情緒に訴える常套句。営業マンのほうが若くなければ物理的に不可能

一般社団法人バトン「保険相談室」代表 後田 亨
1959年生まれ。長崎大学経済学部卒。95年日本生命入社、約10年間営業職。2005年より代理店。12年より現職。保険の有料相談、執筆、講演活動。著書に『保険会社が知られたくない生保の話』『生命保険の「罠」』ほか。
クラベル保険デザイン代表、ジャーナリスト 阿野頼久
1961年、札幌市生まれ。一橋大学法学部卒。経済誌・ビジネス誌記者、複数の外資系生保会社、乗合代理店営業を経て保険代理店として独立。執筆活動およびFPとして生保の相談・販売活動。著書に『ムダな保険料は払うな!』ほか。
生活設計塾クルー取締役、FP 清水 香
1968年、東京都生まれ。中央大学卒業。学生時代から保険代理店のかたわらFP業務を行い、2001年独立。特定の金融機関に属さぬ独立系FP集団「生活設計塾クルー」メンバー。著書に『本当に安心な「保険の選び方・見直し方」』ほか。
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