30年間の保険料支払い750万円が190万円に激減

ご相談時の入院に関する保険料(年間支払い約25万円)を、仮に80歳までの30年間支払うとすると、総額750万円にもなっていました。

でも、高額療養費や傷病手当金、付加給付を知ったAさんご夫妻は、入院日額5000円で十分とし、退職後に付加給付がなくなる不安は、浮いた保険料を「保険に入ったつもりの医療用貯金」として積み立てることで補う選択をしたのです。

すると、夫婦2人分の医療費に関する保険料は総額で190万円まで下がりました。なんと、以前と比べ、560万円分もの節約になったのです。

▼浮いたお金を貯金できる

実際に貯蓄をするのは、年金を受け取るまでになるかと思いますが、それでも、その間の年間保険料は約11万円ちょっとですから、浮いた年間約13万円(約25万円-11万円ちょっと)のお金を年金をもらうまでの15年間積み立てると195万円貯まります。

さらに、年金生活になって保険料の負担がないことは、今後実質年金が減る時代にとってはありがたいことでしょう。

制度を知ることで、総額で数十万円、数百万円の見直しができることは、家計相談ではよくあることです。

手前味噌ながら、本当に自分に必要な保障などを書き込み式で答えを出す『本気で家計を変えたいあなたへ』(前野彩著、内藤忍監修、日本経済新聞出版社)をご活用いただければ、よりお役にたてるかと思います。

保険は「毎月の保険料」ではなく、「必要な保障内容」と「総額いくら払うのか」で選択してくださいね。

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