保存版!お得な「高額療養費制度」の簡単解説

私たちは、必ず健康保険に加入しています。会社員なら毎月の給料から健康保険料を納めていますよね。健康保険料は、全国健康保険協会(以下、協会けんぽ)か健康保険組合か、40歳未満か以上かによって異なりますが、ざっくりいうと、給料の5~6%を納めています。

月収40万円で東京に住む40歳以上の人なら2万3667円/月を納めているのですから、この制度を利用しない手はありません。

医療保険を検討する際は、(1)健康保険の保障を知る、(2)会社独自の保障を調べる、(3)預貯金と保険料のバランスを考える、の3ステップで行います。

(1)健康保険の保障を知る

高額療養費(A)と傷病手当金制度(B)があります。

(A)高額療養費

健康保険を使うと、医療費の自己負担は3割です。仮に1カ月間に100万円の医療費がかかったとしても、30万円ですみますが、3割負担といえども高額です。そこで、1日から月末までの1カ月の医療費が多額になった場合に「高額療養費制度」があるのです。

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高額療養費制度(70歳未満の自己負担の上限)

高額療養費制度を使うと、自己負担はグンと下がります。

医療費100万円かかったても、高額療養費を使うと、平均月収が27万~51.5万円(標準報酬月額が28万円~50万円まで)の人なら自己負担は8万7430円で済み、平均月収が51.5~81万円(標準報酬月額が53万~79万円)の場合でも、17万1820円の支払いで終了するのです。とても助かりますね。

健康保険の対象となる治療なら、医療費が青天井でかかるわけではないことを知っておきましょう。

ただし、高額療養費を使うためには、原則として保険証に書いてある「保険者」に事前申請または事後申請が必要です。