ちなみにこれは私のオリジナルでなく、誰かから聞いた話を拝借させてもらっています。映画や小説でこれはいいと思ったフレーズなども、覚えておくと利用価値は高いですよ。
環境によっても仕事の効率はずいぶん左右されます。iPhone、iPad、手帳。この「三種の神器」を手に入れて、私の仕事の効率は飛躍的に向上しました。
iPhoneは移動中のメールのやりとりや直近の予定の確認。長期のスケジュールを見たいときや、長めのドキュメントを作成するときなどは、画面が大きくキーボードも接続できるiPadが便利です。それから、手書きの手帳。一週間の予定が見開きになっている英国製を15年以上使い続けています。iPadでスケジュールを確かめると、3日後にエコプロダクツの講演が入っていた。ならばこの日のネクタイは緑がいいだろう。そう思ったらすぐにこの手帳に「緑」と書きます。デジタル・デバイスだけだとこういうことができないので、アナログの手帳もなくてはならないのです。
反対に、自分は手書きの手帳と電話があればそれで十分。メールもインターネットも必要ないというのは、たとえ役員であっても認めません。
電話とメールを比べてみてください。何かを伝えたいと思っても、電話の場合は相手をつかまえるのがひと苦労です。また電話で作業を中断させられるというようなこともしばしば起こります。ところがメールなら何時に送ろうと、相手は自分の都合のいいときに読めばいいので、ストレスは発生しないし、時差がコミュニケーションの妨げになるようなこともない。つまりメールは電話より何倍も合理的な通信手段なのです。
たとえば土曜日の朝に私が役員にメールで指示を送ったとしましょう。メールなら自宅でも読めるので、受けた人はすぐに自分の担当部署に連絡をすることができる。それがアメリカやヨーロッパならまだ金曜日でみんな働いているはずですから、すぐに作業にかかれます。月曜日に出社して動き出すようでは、グローバル企業の役員は務まらないのです。現在はメールやインターネットというツールが使えることが前提で、世界は動いているのです。
そういう意味では英語も同じです。
「英語なんて話せなくても、必要なときは通訳を入れればいい」では、直接英語で交渉や商談ができるライバルにスピードで負けてしまいます。いまの時代、英語が話せなくてもいいという選択肢はありえないのです。