【ヒント】30代vs50代「医療保険」選び方のコツ
リスクへの対処法は年齢によって変わる。30代は10年定期の医療保険に加入しつつ積立貯蓄を行う。50代はがん保険などの簡潔なものに加入し、介護に備えて積立貯蓄を継続。(※以下、内藤眞弓氏作成)
≪30代≫
◎期間10年のシンプルな医療保険
・保障期間が長いほど保険料は高い
・保障を厚くすることは、不確実なことへの投資を増やすこと
◎積立貯蓄
・入院に決め打ちしない
・150万円の医療貯蓄をつくり、医療保険から卒業
●30代の重要テーマ
・リタイアまでの30年間をいかに稼ぎ続けるか
・結婚、子育て、住宅、自己投資……自由になるお金を手元に持つことが選択肢の厚さにつながる
≪50代≫
◎がん診断一時金重視のがん保険
・がんになる確率は高くなるが、まだ教育費や老後資金が心配
・仕事と治療の両立を考慮して、シンプルで請求の負担が軽いもの
◎積立貯蓄
・高齢になったときに、自分に合った生活支援サービスを買うための資金づくり
●50代の重要テーマ
・リタイア時にいかに貯蓄をピークに持っていくか(老後資金)
・リタイア後にできるだけ医療や介護に費用をかけないよう健康管理
法政大学経済学部准教授。1974年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了後、大蔵省入省。一橋大学経済研究所准教授などを経て、2013年4月より現職。専門は公共経済学。
山崎 元(やまざき・はじめ)
経済評論家。楽天証券経済研究所客員研究員。1958年生まれ。東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。その後、12回の転職を経て現職。専門は資産運用。
内藤眞弓(ないとう・まゆみ)
ファイナンシャル・プランナー。生活設計塾クルー取締役。1956年生まれ。日本女子大学英文科卒業。13年間の大手保険会社勤務の後、FPとして独立。
藤川 太(ふじかわ・ふとし)
家計の見直し相談センター代表。1968年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、自動車会社を経てファイナンシャル・プランナーに。