食事や飲みの席で、男性が適度にリードをしてあげると、女性が少しずつ警戒心を解いて、男性に身を委ねることができるんです。これは夜の部分でも、男性のリードに女性が身を委ねやすくなることに繋がっていきます。だから、男性に「僕、食べないから、好きにしていいよ」っていわれ、、放置プレーをされてしまうと、これは夜の部分でも、「きっと、この男性はリードしてくれないんじゃないか」と考えて、女性はどこまで自分を解放していいのかわからなくなってしまうもの。食事の後まで付き合いたいとは思えないタイプです。
がむしゃらなリーダーシップを発揮する人も評価は低い。お皿にお料理が残っているからと、女性がお腹がいっぱいなのにどんどん新しい取り皿に載せ、お料理でテーブルの上をいっぱいにしてしまう人は、夜の部分でもマイペースで突き進みがちです。女性が十分、快楽に満足して、「もういいよ」といっているのに、「いやいや、まだ足りないでしょ、まだ足りないでしょ」と、過剰に愛撫をしてくるタイプです。過不足なく、お食事のペースに気を配り、お料理の減り具合にも過不足なく気配りができることが、女性の快楽にも合わせてあげられる男性ということになり、女性の期待度は高くなります。
ですから男性は、食べる速さを「マイペース」から「ユアペース」へ切り替えることが肝心でしょう。その冷静さを持てれば、夜のベッドの時間でも、「あ、まだ、女性が満足してないな」とか、「まだ、ちょっと女性の緊張がほぐれていないな」と、相手の表情を冷静に見る余裕が生まれます。食事のときから自分のことで頭がいっぱいになってしまって、その調子でベッドまで進んでも、そもそもうまくいくはずがありません。
スムーズなベッドタイムを持ちたいと願うのであれば、食事の時間から「ユアペース」を保つことです。“食事の道はベッドに通ずる”ではありませんが、それによって最後は、ベッドを制することができるのです。「一緒に楽しむ」配慮を忘れない人は、自分の達成だけでなく、女性の快楽も考える余裕のある男性で、食事のスピードを合わせられる人は持続力があるセックスがうまいといえるでしょう。
1980年、東京都生まれ。インプレシャス代表取締役。JAL国際線CAとして5年乗務後、タレント、コラムニストとして、テレビ、雑誌などで活躍。女性のためのコミュニティー「Precious美女倶楽部」を運営。著書に『1時間の食事で男の器量は透けて見える』などがある。