今、絶対間違いない一品&お詫びの手土産は?

資生堂パーラー銀座本店「スペシャルチーズケーキ」

ところが、スイーツの流行りモノに疎い年配の男性の場合、その労が報われないこともある。一度聞いただけでは、絶対に覚えきればいようなハイカラな欧州語のパティスリーのお菓子はいかに入手困難であっても、翌日には忘れ去られてしまうのがオチだ。

そんなときは、資生堂パーラーの本店限定販売の「スペシャルチーズケーキ」がおすすめ。どんなに情報に疎くても、資生堂の名前を知らぬ人はいない。「資生堂の、それも銀座の本店でしか買えないお菓子」というだけで、プレミア感がぐんとアップするのである。以上が、ベスト8品だ。

ところで、手土産は営業の場合、商談の後に渡すのがセオリーといわれている。これは最初に渡すと下心アリと見なされて、心証を害する恐れがあるため。会話が盛り上がったあたりで渡すのがいいだろう。

しかし、最初に渡すのが大切な場合がある。それはお詫びのときだ。この場合、間違っても「これはお詫びの印」などと言ってはいけない。「これが詫びなのか!」と怒りを鎮火させるどころか、油を注いでしまうことになる。

また「つまらないものですが」も「つまらないものを持ってきたのか!」となってしまいがち。ここは「お口に合えばいいのですが」くらいにしておくのが無難だろう。

お詫びの手土産は、目立たず地味なパッケージながら、格式があり、そこそこ高級なものがいい。価格にして3000円~5000円。誰もが認める老舗の和菓子などが最適だろう。

「虎屋の紙袋を手に、神妙な顔をしたお客様が来ると、たいていお詫びなので、いつもより優しく接客する」(保険・30歳)

という意見もあるので、手土産選びを間違えなければ、効果は少なからず期待できるのだ。

なお、『プレジデント』には「社長の手土産」という連載がある。これも、ぜひチェックすることをおすすめしたい。