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表2 許せない「ファッション」ランキング

ファッションも「一流は王道の英国製の生地などのかっちりしたスーツ、部長クラスは奥さんの選んだ服、平社員は安物かファッション性の高いもの」を着ているという。

お洒落のしすぎはビジネスの世界ではマイナスということだ。表2の「ファッション」ランキングでも「きつすぎる香水」や「高い時計や服の自慢」が女性目線で超下流・三流だった。

「時計はセイコーで十分です。取引先が自分よりも安い時計をしてきたら困る。しかしネクタイは偉くなるほど海外のブランドもので、長い。キヨスクのネクタイは短いから、ベルトの上で止まっちゃう。そんなのをしているのは出世してない人だけですよ」と安田さん。とある部長は常務に大抜擢されたとき、部長時代のスーツをすべて処分して新調したそうだ。誰に会うかわからない役員クラスはそれほど服にはお金をかけている。

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表3 許せない「態度」ランキング

表3の「態度」では男女ともに、上下関係や学歴、性別などで態度を変える人を「超下流」と判断。

「メリットがないと思った瞬間に態度が悪くなるのは、人を快くさせようという気持ちが薄いんですね。欧米人に比べて、日本人は知らない人に『ありがとう』や『ごめんなさい』を言えない。自分を律する理由と領域が狭すぎる。会社だけ、上司の前だけでなく、社会の一員として隣人同士が快適になるよう努める。それがマナーなんです」

安田さんが行う企業研修では、営業マン500人のうち成績の悪い130人を、1カ月で倍の成績にしたことがある。

「マジックでもなんでもない。単純なことです。その顔で営業して相手に受け入れられるの? と気づかせてあげる。ヨン様の穏やかな表情を見てごらんなさい。あれが日本女性を総ざらいしたわけでしょう? 中身がよくても表情がダメだから売れないんです。たった3個所、口角と歯と目を変えるだけです」

表情もマナーのうちということだ。ムスッとした顔で部下の挨拶に返事もしないのが「威厳」というのは大きな勘違いなのだ。