スマホ子守りが幼児に与える悪影響

ネット上で幼児・子ども向けアプリを検索すると、無料のアプリが驚くほどあふれている。お絵かき、塗り絵、パズル、絵本、数や言葉遊びなど、いわゆる学習型アプリが多く、子どもを遊ばせるタイプは3割だったと、同院長は言う。

「絵本の読み聞かせアプリを使っていたお母さんは『なぜ子どもにスマホを与えてはいけないのか』と私に質問しました。タブレットで絵本を見ながらお母さんが読み聞かせるならばいいですが、画面の小さなスマホを与えて、子どもがじっと見ていたら目にも悪いし、弊害が多いですよと説明しましたが、『与えておくと子どもが静かにしているのでいい』というお母さんも多い。子どもはスマホではなく親に遊んでほしいと思っているのです」

さらにこう警鐘を鳴らす。

「子どもとの関わり方を変えないと、子どもは親の言うことを聞きません。いつもネガティブな言葉で叱ってばかりいるので、次第に叱るのが苦痛になり、自分が怒らないで済むようにスマホを与えたり、鬼のアプリを使うのでしょう。そうではなく、子どもを認め、こまめにほめるように育て方を変えると、すぐに子どもも変わります。当クリニックにいらっしゃるお母さんたちにちょっとしたコツを教えるだけで、変わります。私達はもっと育児について親御さんに教える機会を作らないといけないと思っています」

スマートフォンは便利な道具である。よくできたおもちゃとして、たまに遊ばせる(遊ぶ)のはいいだろうが、それに子育てをゆだねてしまうとなると、幼児に与える影響は大きい。

最近では、電車や路上で母親がスマホに夢中になり、ベビーカーで泣いている子どもを無視したり、「うるさい!」と怒鳴りつけたりしている光景も見られる。そのように育てられた子どもの将来はどうなるのか、ここはよく考えてみるべきだろう。

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