LINEは海外通話も無料でできます。私は海外に親戚がいるのでたまに通話するのですが、3G回線だとやや不安定ではあるものの普通に使えます。家の電話で友人と長電話をしている女子中高生や、海外へ頻繁に通話する人などは、お互いにLINEを使えばその分の通話料を節約できることになります。
ただ、LINEを使っていると通話やメールをしなくなり、「トーク」が中心になるというのが私の実感です。『LINE』(マイナビ新書)を執筆したときも、編集者と電話したのは1回のみでやり取りはほぼLINEの「トーク」だけ。原稿もメールに添付するのではなくDrop boxというオンラインストレージサービスで共有し、「アップしました!」と「トーク」で連絡していました。
LINEならメールのようにいちいちタイトルをつける必要もないし、「トーク」の履歴も非常に見やすい。スマホでもパソコンでも使えるし、重要な過去ログはメールで送信したり、Drop boxなどに保存できます。相手に無理をお願いするようなときは土下座デザインのスタンプを送ればいい(笑)。すべてにおいて、LINEの「トーク」はラクなのです。
また、「トーク」を複数人で行うグループチャットという機能を使えば、登録メンバーとのちょっとしたやり取りや情報共有を簡単に行うことができます。
SNSもそうですが、コミュニケーションサービスはそこに人がいないとダメ。逆に人さえ集まっていればツールは何でもよかったりします。そして今、人が集まっているのがLINEなのです。
1972年、埼玉県生まれ。獨協大学大学院経済学研究科博士後期課程中退。ブログ「ネタフル」を運営中。月間約100万PVを誇る。著書に『LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか?』(共著)など多数。