人足寄場(にんそくよせば)というのがあった。

正式には「加役方人足寄場(かやくがたにんそくよせば)」という。幕府が、江戸の佃島に隣接する石川島に設けた無宿人収容所のことだ。

当時、江戸には地方で食えなくなった多くの者が入り込み、やがては身を持ち崩して無宿者になっていた。彼らを野放しにしておけば、江戸の治安問題にまで発展するため、無宿者を収容する施設が必要だった。