『キリスト教とイスラム教』ひろさちや/新潮選書
もともと同根であったキリスト教とイスラム教。前者の「天国」と後者の「楽園」とはどこが違うのかなど、50のQ&Aを通じて2つの宗教の特質を学ぶ。
『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること』矢部宏治/書籍情報社
1つひとつの基地の歴史を紹介しながら、ミクロの視点で日米関係の再検証も行う、沖縄・米軍基地の異色の観光ガイド本である。
『伊勢崎賢治の平和構築ゼミ』伊勢崎賢治ほか編/大月書店
死者30万人以上を出したスーダンのダルフール紛争。そうした世界各地の紛争地から来た留学生たちとの討論を通し、なかなか窺い知れない複雑な紛争の構図を読み解く。
『そうだったのか! 中国』池上 彰/集英社文庫
2時間で現代の中国を網羅的に学ぶのに最適な書。天安門事件、1人っ子政策の影響、拡大する一途の経済格差など、複雑な中国社会の問題を紐解きながら中国の実像に迫る。
『レクサスとオリーブの木』トーマス・フリードマン/草思社
技術、金融、情報などあらゆるものが地球規模で結び付いていくグローバリゼーション。そのシステムの原理や技術的な側面を著名なジャーナリストが分析する。
ジャーナリスト 竹田圭吾 1964年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部を卒業。93年にニューズウィーク日本版編集部に入り、2001年から編集長を務める。現在はジャーナリストとして「情報プレゼンターとくダネ!」をはじめとするテレビ番組で、国際的な視点に立ったコメントを行っている。
(構成=伊藤博之 撮影=坂井 和)